ハンカチノキは、中国の四川省・雲南省付近が原産で、花についた大きく白い2枚の苞葉がハンカチのように見えるため「ハンカチノキ」と呼ばれています。19世紀、フランスの神父で生物学者でもあるアルマン・ダヴィッド神父が発見、彼を記念して「学名:Davidia involucrate」と命名されました。地域によって異なるようですが、4月下旬から5月に掛けての1週間前後がハンカチノキの見頃ということです。
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今日の日本では、手を拭いたり、汗を拭いたりする四角い布をハンカチと呼んでいます。ハンカチはハンカチーフの略称ですが、元々は「hand」と「kerchief」の複合した言葉から来ていると言われています。
「kerchief」とは、主に欧州の女性が頭を覆うのに使用される正方形の大きな布のことで、それを手に持って使ったりしたものをhand(ハンド)kerchief(カチーフ)、首に巻いたりして使ったものをneck(ネック)kerchief(カチーフ)、それぞれ、ハンカチーフとネッカチーフと名付けられたということです。
ハンカチーフの起源
ハンカチーフが、いつ頃から使われ始めたのかは定かではありません。紀元前3000年頃にエジプトで使われていたと思われる「布」が、ハンカチーフの起源ではないかと言われています。その他、今の中国やイタリアなどでも、ハンカチ-フのような小さな布が使われていたということです。現代の日本的な使い方ではないにしろ、紀元前には既にハンカチーフのようなものが存在していたようです。中世に入ると、ヨーロッパでは、割と一般的なものとなり、贈り物としても使われていたと言われています。中世後期の頃には、刺繍やレースで装飾されたハンカチーフがあったとされ、現代のハンカチーフに近い形となっていたと思われます。日本では、麻や絹で織られた平織物「手ぬぐい」が使用されていたと言われています。当時、日本では綿が栽培されておらず輸入に頼っていた為、絹よりも高価であったとされています。時がたち、江戸時代になる頃には綿栽培が盛んになり、綿織物が普及していったということです。この辺りが、日本におけるハンカチーフの原点と言えるかもしれません。
ハンカチーフが正方形になった理由
近世ヨーロッパでは、ハンカチーフの存在感が増していき、シェイクスピアの作品の中でも登場しています。18世紀には、豪華さや美しさを競い合うようになり、装飾品としてのハンカチーフの存在感が更に増していくこととなりました。そんな最中、フランス国王ルイ16世の王妃「マリー・アントワネット」が世の中のハンカチーフは全て正方形にするようにとの布告を出させることになります。真意は定かではありませんが、結果的には正方形のハンカチーフを世に広めた人物であることから、彼女の誕生日11月2日にちなみ、最も近い祝日の11月3日を「ハンカチーフの日」としています。
日本での定着と現在
19世紀に入ると、文明開化と共に日本にもハンカチーフがやってきました。日本古来の手ぬぐいに取って代わるようになり、日本での本格的なハンカチーフの普及が始まります。海外との貿易も盛んになり、西洋の文化・流行を敏感に取り入れる女性たちが増えて、ハンカチーフも広まっていくことになりました。20世紀になると技術革新が進み、さまざまな素材・サイズ・デザインのハンカチーフが作られるようになりました。ライセンスブームもあり、高級ブランドのハンカチーフが、より身近で手軽に手に入るものとなっていきます。
濡れた手を拭く、汗を拭う等の実用的なアイテムから、首に巻いたり、バックにアクセサリーとして巻き付けたり等のファッションアイテムとして進化をしてきました。これから、さらなる進化を遂げる新しいハンカチーフの未来を期待したいと思います。
日本ハンカチーフ連合会が1983年に制定、日本ハンカチーフ協会が2018年に日本記念日協会へ正式に登録しました。
フランスの国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネット(1755~1793年)が、国内のハンカチはすべて正方形にするようにという布告を夫のルイ16世に出させたことから、マリー・アントワネットの誕生日11月2日に近い祝日「文化の日」の11月3日を記念日としました。
マリー・アントワネットは、自分だけが色んな形の特別なハンカチを持ちたかったために、国民に正方形のハンカチを持たせたとされています。真意は定かではありませんが、正方形のハンカチーフは、使ってみると意外と使い易く世界のスタンダードとなって行ったようです。
ハンカチノキについて
ハンカチノキは、中国の四川省・雲南省付近が原産で、花についた大きく白い2枚の苞葉がハンカチのように見えるため「ハンカチノキ」と呼ばれています。19世紀、フランスの神父で生物学者でもあるアルマン・ダヴィッド神父が発見、彼を記念して「学名:Davidia involucrate」と命名されました。地域によって異なるようですが、4月下旬から5月に掛けての1週間前後がハンカチノキの見頃ということです。
機会がありましたら、是非ともご覧になってください。